五(ご)カ条(じょう)の御誓文(ごせいもん)
一、 広(ひろ)く会議(かいぎ)を興(おこ)し、万機(ばんき)公論(こうろん)に決(けっ)すべし。
一、 上下(しょうか)心(こころ)を一(いつ)にして、盛(さかん)に経綸(けいりん)を行(おこな)ふ(う)べし。
一、 官(かん)武(ぶ)一途(いっと)庶民(しょみん)に至(いた)るまで、各(おのおの)其(そ)の志(こころざし)を遂(と)げ、人心(じんしん)をして倦(う)まざらしめむ(ん)ことを要(よう)す。
一、 旧来(きゅうらい)の陋習(ろうしゅう)を破(やぶ)り、天地(てんち)の公道(こうどう)に基(もとづ)くべし。
一、 智識(ちしき)を世界(せかい)に求(もと)め、大(おお)いに皇基(こうき)を振起(しんき)すべし。
我国(わがくに)未曾有(みぞう)の変革(へんかく)を為(なさ)んとし、朕(ちん)躬(み)を以(もっ)て衆(しゅう)に先(さき)じ、天地(てんち)神明(しんめい)に誓(ちか)ひ(い)、大(おおい)に斯(この)国是(こくぜ)を定(さだ)め、万民(ばんみん)保全(ほぜん)の道(みち)を立(た)てんとす。衆(しゅう)亦(また)此(この)旨趣(ししゅ)に基(もとづ)き協(きょう)心(しん)努力(どりょく)せよ。
明治(めいじ)元年(がんねん)戊辰(ぼしん)三月(さんがつ)十四日(じゅうよっか)